GTX 1060 6G で 290~300kH/J マイニングできた話

2022年4月6日

基本方針は低消費電力、GPU・メモリをひやす

消費電力WをつっこめばそのぶんMH/s掘れる量は増える道理なのですが、それだと消費電力当たりの利益(≒ワッパ)kH/Jが低下しがちです。アプローチとしては

  • 最大MH/sを突き止めて、掘れる量を下げずに消費電力を下げる
  • 最小消費電力ではじめて、掘れる量を挙げつつ消費電力は維持する

このどちらかになるかと思います。

(参考)前回、設定を詰めている途中の記事:300kH/Jを目指す GTX 1060 6G でマイニング【 https://nekorog.com/gohan/300khj-gtx-1060-6g-mining/

今回は、

  • 最低消費電力の60W程度におさめる、70Wは許容外
  • 温度は64℃以下におさめる、マニュアル(手動設定)で強制的にファンを回してでも冷やす

という2点を優先して設定をゆるめに詰めてみました。
※パワーリミットを厳し目の52%にしているので余剰電力がありません。ですので設定値ほどコアもぶんぶん回りません

MSI Afterburner の設定と、マイニングツールの実測値

MSI Afterbunerでの設定と、NiceHash-Excavator-daggerhashimotoでの実測値。おおむね290~300少々に収まる

GPU-Z で確認する「見た目の設定値」と「実観測値」の違い

オークションなどでは、設定変更などしていないプレーンな状態で、GPU-Zの「Graphics Card」タブの画像が添付されていることがけっこうあります。素性を知るには十分な情報です。

一方で、その設定値の通りに実際に動いているかは別の話になります。2タブ目「Sensors」で実際の値を拾ってみてみる必要があると、個人的には思っています。

GPU-Z 実観測値

高効率を目指すか、高収穫量をめざすか

今回は高効率を目指したため、ハッシュレートは大体18MH/sほどです。これは一般的なベンチマーク?よりも2割ほど収穫量が少ないです。その代わり、ワッパ、効率でいうと1.1倍ほどよいです。

2022Q2のBTC現在、ビットコインの高騰を考えると1割程度の電気効率よりも、2割おおく取れるほうが儲かるかと思います💦

今回のテストは、BTCがすこし下落しても利益率を確保するため、という位置づけになります。
極端にいうとGTX 1060が属する Pascal世代 から、 Turing世代 の GTX1660 に乗り換える方が気軽に稼げていいと思います。

あれ、オチになってない。…Pascal世代でもがんばれば 300kH/J